まだまだ暑い日がつづきますが、皆さんはお外に出ていますか?
筆者はクーラーのお部屋でゴロゴロしています。
先日実家に帰省した際、庭の椿から実を収穫しました。
幼いころ、石や虫をすりつぶしたオリジナル肥料をあげて丹精込めて世話をした椿。
そんな思い入れのある椿の実、折角なら有効に使いたい!ということで
実から油を採ってみます。
下処理
まず下処理として、熟した実の外皮と種を分け、種を割り中身を取り出します。
未熟なピカピカの実は、天日で干せば熟します。
分け終えて重さを比較するとこんな感じ。
油を搾るのに使える中身は130g、要らない殻は260g 全体の1/3...
中身の重さの1/5ほどの油が採れるらしいので、
最大で26gの油が採れそうです。
総重量の1割未満しか油が採れない。椿油が高級たる所以ですね。
油を採ろう!
まず、種の中身をフードプロセッサーで砕きます。
次に、水とともにミキサーに入れ、ペースト状にします。
ペーストを鍋に入れて10分ほど沸騰させます。
沸騰後、熱いうちに濾して液を別の鍋に移します。
残った固形分をしっかり搾り、出た液も鍋に移します。
茶巾搾りしてたら布が破けました。
いつもお弁当を包んでたお気に入りの布でした。アーメン。
100均の味噌漉しがいい感じでした。
ここから加熱して濃縮していきます。
徐々に粘性が増して、色も茶色くなっていきます。
焦げないようにかき混ぜ続けましょう。
粘りが出てきたらいい感じです。
濃縮した茶色いねばねばを、コーヒーフィルタで濾過します。
フィルタを破らない程度に絞りましょう。
ちなみに、この茶色いねばねばは絶対に舐めないでください。
えぐみと渋みでのどがイガイガします。
4時間ほど経ちこの記事を書いている時点でもまだのどが痛いですたすけて
完成しました!どのくらい採れたでしょうか?
空容器が64g、油が入ると71g 計7g!7gかぁ...
外皮を茶にしてみる
大量に出た外皮、利用方法を調べると
”一般的には、椿の実を砕いて粉末にしたものをお茶や料理に加えて、風味を楽しむ”
(引用元:椿の実がなる時期はいつ?収穫して食べられるの? (greensnap.co.jp))
とあるので、お茶を淹れてみます。
外皮と種の殻を軽く水で洗い、天板に並べて、オーブンで120℃30分焼く。
これを砕きます。
何とかして砕きます。
砕けたら、急須に入れてお湯を注ぎます。
蒸らしてカップに淹れると結構いい色。
香りは香ばしい感じ。小豆茶みたいな雰囲気?
味は...ほぼ無味 若干えぐい 冷めるとえぐみが増す
正直微妙っすね...
終わりに
「信長のシェフ」というドラマのなかで、
調理用油を手に入れるために椿から油を採る、という描写がありました。
調理に使えるだけの油をとるにはどれだけの椿が必要なんでしょう。
筆者は手に塗ったり、木製の櫛にしみこませたりして使おうかなあと考えています。
(えぐみがトラウマで口に入れる勇気が出ません...)
今回は7gしか採れませんでしたが、いずれ機会があればリベンジしたいところですね。
外皮の使い道について、ご存じの方がいらっしゃれば教えて下さい。
それではまた。